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319年前の轍🗡️

赤穂浪士の討ち入りは12月14日とされていますが、
実は本日1月30日が正解だとみなさんご存知でした?


旧暦・西暦の話は
ややこしいので端折りますが、 
討ち入りのあった元禄15年12月14日を西暦に直すと
1703年1月30日になるんですね。


天国の赤穂浪士は我々現代人が年の瀬に
「今日は四十七士の討ち入りの日」
なんて言ってるのを聞いて、


「まだやっ!!!」 ←赤穂浪士は関西人


とツッコミ入れてることでしょうw



内容ではなく数字にフォーカスってのが
日本のソトヅラ至上主義を表してますよね。




ところでこの討ち入り事件、
毎年その日が近づいてくると
芥川龍之介ではありませんが
「ぼんやりとした不安」に駆られるんです。


吉良上野介が義士に討ち取られたのは
当時の時代背景からしてまぁ当然かもだけど、
300年以上も前の日本にですよ、
理由関係なく下の立場の者と上の立場の者がケンカすると
下=弱いという図式になり、パワハラが成立するという
今と同じ風潮があったことにびっくりしません?


浅野が吉良のいじめに耐え兼ね、
殿中でござるになっちゃったということになってますが、
ちゃんとした文献にはそんな話は残っておらず、
むしろその逆がけっこう出て来るんです。


たとえば浅野はたいへん切れやすい性格で
親族から爆弾扱いされていたとか💣

一方の吉良は由緒正しい高家の出、
そのせいか非常に温厚な人だったという記述が残っているんですよ。



それらを整理するとこうなんです。


まず朝廷の饗応役(おもてなし)を任された浅野が
礼儀作法を教える部署に就いていた吉良から
おもてなしに関わる礼儀作法を教わることになった。


が、タイミング悪く吉良は食あたりで寝込んでいて
ようやく死の淵から戻ってきたのが
本番の実に4日前。


4日しかないんだから完璧にしなくてもいいだろう、
ってなわけにはいかない高家。


浅野のほうは恥をかいてしまいだけれど
吉良の方は一族の名折れに繋がるってんで
作法のさの字も知らない34歳の青年に
手取り足取り必死こいて授業をした。


ここまでがちゃんとした文献に乗っているんですよ。

ということは?


他の情報は歌舞伎や浄瑠璃など
娯楽に仕立てやすいよう、
というか大衆に受けるように
脚色されたってことになりませんか?



吉良が浅野に賄賂を要求して
それに従わなかったから浅野をいびったという説がありますが、
当時の賄賂は今のように黒いものではなく、
お中元やお歳暮、
そして授業料の役割を担っていたので、
礼儀作法を教えて貰う際には
授業料を納めるのは当然です。


が、浅野家にあまり余裕のないことを吉良は知っていた。
なにより本番で浅野が失敗したら吉良家の家紋に傷がつく。

こうなりゃもうタダであっても病み上がりであっても
わが命にかけてこの若造に礼儀作法を叩きこまん!


がしかし、
腹はまだグジグジ痛むわ吐き気もするわ、
かわやへの往復で老いた体はもうへとへと。


そんな状態の中、
イライラが顔に出た若造相手に
優しい態度が取れるものだろうか?

また、ただでさえ切れやすい性質の若造が
そんな老人の態度にブチ切れずにいられるのだろうか?



ないわ~~~💧



とまぁこのように、松之廊下刃傷事件は
不幸と偶然が重なって起きた不運な事件で終わるはずだったのに、
赤穂浪士が仇討ちを果たしたことで
退屈を持て余す江戸大衆の胸を打つドラマ性をはらんでしまい、
悪者とええもんが出来上がってしまった。


文献に記されている情報から推測するに、
わたしにはどうもそう思えて仕方ないんですよね。





夢ビ始めて間もない頃、
ここ友から忠告を頂いたんです。

スタッフのみかぽぅの書くブログが
ともすればおまめにパワハラされてると取られかねない印象を受けるので、
内輪のやりとりはあんまり書かせないほうがいいのではないか、と。


これは目から鱗でしたよ。



わたしとみかぽぅは同じ大学の先輩後輩で、
しかも同じバレー部。

毎日大阪のノリでワーキャーやってるのを
みかぽぅはネタにし、
わたしはそれを面白がった。

するとウケを最高の賛辞と取る大阪人のみかぽぅは
ますます筆が乗った。


というわけだったんですが、
確かに内輪の空気が
一寸違わず周りに伝わるはずはないんですよね。

ましてや大阪は日本に非ずと言われるくらいなので
他府県との感覚の差が顕著なのは事実です。

ならば2人のノリをパワハラの関係と取る人がいても
確かにおかしくはないんです。



そして万が一、
まぁあるわけがないけれど、
みかぽぅとわたしが男の取り合いでもして決裂し、  あるわけがないw
じゃあつまみの唐揚げの取り合いでもして大喧嘩し  ありそうw
年寄り優先じゃー!とか言って
わたしがからあげ掴んで走って逃げたとします。 めっちゃありそうw


それがみかぽぅの怒りのツボにドはまりして
おまめへの復讐心に燃え、
SNSで先輩からパワハラされた、
そういえばいままでだってこんなことがあったあんなことがあった、
2人で鍋つついてる時、野菜嫌いやのにトイレ行ってる隙に
私の取り皿に野菜入れやがったと  ←真実
つらつら書いて投稿したとすると、
わたし完敗ですよw




賄賂の要求が実は納めるべき授業料だったのと同じように、
ものごとには表裏だけでなく
どこにフォーカスするかによって
誰の口から語られるかによって
無数のストーリーが生まれます。

しかも全てがウソではなく真実。
これが恐ろしい。



たとえば電車の中で男性の隣に女性が座ってきて、
うとうとと男性の肩にもたれかかったとします。

そしていきなり女性が目を覚まして「痴漢!」と叫んだら?

男性は冤罪で人生詰んでしまいますよね。
女性のほうの感覚では何一つウソはついてませんから。




ブログ記事のことだけでなく、
ガードが甘々だったことに気付かせてくれたその忠告は
今やわたしの中では無形財産となり、
吉良が『悪』に決定した記念日である1月30日には必ず思い出して
気を引き締め直しています。


319年前の轍を踏まないように。


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Author:ピンクのおまめ
ファッションって、けっして洋服という狭い意味の言葉ではなく、考えやこだわりによって生まれる「生き方」までを広く表す、とっても素敵な言葉だと思うの。せっかく女に生まれたんだもの。できるだけファッショナブルに生きたいよね。

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