DID ~ダイアログ イン ザ ダーク 第二章

       
       【私は月】

サイドひらひら
コーデ詳細は一番下に記載しています♪




                                   





Presented by かたつむり 









      『暗闇は独りではない』



【ダイアログ・イン・ザ・ダーク  暗闇の中のトンネル】





オブジェや秋を堪能した後は、
トンネルをくぐります。


腰をかがめないと、
頭をゴツンとぶつけてしまいます。




私は、3番手くらいで進んでいたのですが、
せんちゃんの声を見失ってしまいました。


目の前には、葦のような草でできた壁があり、
その隙間を、無理やり通り抜けようとしました。


けれど、どんなに手をかざしても、
その草が邪魔をして
トンネルが見つかりません。




私の後ろで順番を待っていた人たちが、
「先に行った人の声が、
 かたつむりさんの後ろの方から聞こえますよ」
と、教えてくれました。



後ろ!?


私は全く見当違いの方向を進んでいたんだわ!






教えて貰った方向に進んでみました。
そして手を伸ばすと・・


あった!
トンネルだわ!


せんちゃんの声の後ろをついて行ったつもりだったのに、
なんてことかしら。
もう自分の感覚が信じられない・・


前後左右の方向感覚が、
完全に消えてしまいました。





私は今、広い宇宙空間に、ぽつんと存在している・・



そんな感覚に陥りました。

ここではもう、仲間の声がなければ
一歩も動けないということを、
思い知らされた瞬間でした。







宇宙空間








トンネルの中に入りました。

すかさず、後ろの人に、
「かなり低いので、頭をぶつけないよう、気をつけてください。」
と、声をかけました。



人の声だけが頼り。
声が聞こえた瞬間だけ、宇宙空間に道ができる。

そんな経験は、初めてでした。



初めは声を出すことに慣れていなかったので、
戸惑いがありましたが、
それも徐々に消えていきました。





そんなこんなで、
私たちは、無事にトンネルを抜けることができました。
ホッ・・







トンネルの床にも枯れ葉が落ちています。
カサカサ パリパリ・・・


右手に白杖を持ち、
左手でトンネルの天井を触り高さを確認しながら歩きます。



白杖は、足元や前方の障害物を確認することはできますが、
胸より上の部分は、確認できません。


もし、首より上の位置に何か出っ張りがある場合は、
顔を強打し、大怪我をするでしょう。

想像すると恐ろしくなりました。


私たちが何気なく生活している空間では、
危険箇所がたくさんあることに気付きます。


足元もそうです。
ほんの少しの段差、小さな石でさえ敏感に伝わり、
歩行の邪魔になってしまうのです。


白杖は、目の代わりになりますが、
手や足の裏も、目なのです。
体のたくさんの部分を使って、感じ取ろうとするのです。



    ここで、手の使い方を・・・

    対象物を確かめる際、
    手のひらではなく、手の甲の方を使います。
    物に触れることに慣れきっている手のひらは、
    無防備になりやすいのでしょうか?
    怪我をするリスクが上がるそうです。
    まず、手の甲で危険がないか確認した後に
    手のひらを使って、対象物を確かめます。
    












【ダイアログ・イン・ザ・ダーク  力を合わせて声を出して・・】




トンネルを抜けた先の部屋では、いよいよ共同作業です。
どんなことをするのでしょうか?
わくわくしてきます。



部屋の中には、大きく丸い、おぼんのようなテーブルがあります。
ぐらぐらしていて、不安定です。



なんだろう???




私たちは、そのテーブルの縁に沿って、
一定の距離を開けて立ちました。



テーブルの形や大きさを、手で確かめます。


かなりの大きさです。
縁のカーブ角度で、なんとなくわかります。



中心まで手を伸ばしてみました。
半径が、1メートルくらいはあったでしょうか。



天板の中心には、直径15センチくらいの穴が開いています。
その穴に連結するように、筒状の柱が床まで伸びています。
それが天板を支える足代わりというわけです。
柱は中が空洞になっていました。




では、一体、ここで何をするのだろう??? 




せんちゃんが、小さなつぶつぶを
テーブルの上にばら撒きました。



誰の指示もないのに、
その「つぶつぶ」の動く音を聞くために、
私たちはテーブルを動かし始めました。




テーブルは、1人の力で動かすことが難しい重さで、
その上、ぐらぐらして不安定です。

けれど、みんなで力を合わせれば、
持ち上げることも傾けることもできます。


つまり、コミュニケーション無くしては、
何もできない仕掛けになっているのです。






ざざざー ざざー ざざざー・・





最初の部屋で聞いた水琴窟の音もそうなのですが、
自然の音は、予測不可能で、不均一なんですよね。
それなのに、なぜか不快ではなく、心地よさを感じるのです。

不均一な状態で調和している。
それが「自然である」ということなのかもしれません。





ざざざー  ざざー  ざざざー・・・




誰かが、「波の音のようだね」 と声を発しました。

確かに波の音のよう。
本当に、心地よい音です。




つぶつぶの正体は、あずきでした。
触ってすぐに、わかりました。 
年の功かしら(^^;






あずきに続いて、今度はゴルフボールくらいの玉を
せんちゃんがテーブルの上に転がしました。


ごろん ごろん と音がします。



その玉を上手に転がし、天板の穴に落とすことが、
私たちに与えられた最初の課題でした。


みんなが気持ちを合わせ、
同じ方向にテーブルを傾けなければ、
玉は穴には入りません。



初めは、みんなテーブルを自由に動かして、
ボールの転がる音を聞いていました。

手元にボールが転がってくると、
キャッチして、手で形を確かめます。




このボールを穴に落とすには、どうすればいい?




天板が丸いので、
右や左という指示では、
人によっては逆方向になってしまいます。


せんちゃんは、アドバイスをしてくれません。
参加者の自主性と協調性に任せています。




困った。




すると、メンバーの一人が、
「今、玉は自分のところにあるので、対角線の人は天板を下げてください。」
と声を出してくれました。


声がする位置を耳で感じて、みんなは体を動かします。



「玉はここです!」

「では、天板を下げます!」




3度目くらいでしょうか。
玉が穴にストンと落ちる感覚がありました。



やった!!!



玉を落とすのに要した時間は、
他のグループと比べて、かなり早い方だと、
せんちゃんが褒めてくれました。

なんだかとっても嬉しい♪




喜んだのも束の間、
最初の課題を簡単にクリアした私たちに、
せんちゃんは、もっと難しい玉を与えました。



私たちは、最初の要領でテーブルをぐるんと回し、
その玉を手で触って確認します。


網目状になっています。
素材は、柔らかい樹脂のような感じです。
中には鈴が入っていました。

赤ちゃん用のおもちゃかな?

けれどこれ、最初の玉よりずっと大きい。
直径12センチほどありそう。
天板の穴より、僅かに小さい程度だわ。
これは難しそう!



私たちは、ひとまず、さっき成功した方法でやってみました。
直線的に玉を転がして落とす方法です。



ところが、この樹脂の玉は、
表面が編目になっているせいか、真っ直ぐ転がらないのです。
数人が、それに気付きました。



「天板の上で玉をぐるぐる回してみよう」
と、一人が声を出して提案しました。




ぐるんぐるん・・

ごろんごろん・・



テーブルをアップダウンさせながらぐるぐる回すと、
玉は、天板の上をごろんごろんと転がります。

その動きは、まるで台風の回転のようです。



しばらくすると、
ごろんごろんという音がパタッと消えました。
もしかして、玉は・・



せんちゃんが、穴の下の箱を確認しに行きます。
私たちは、みんなで天板を持ち上げなければなりません。



・・重い(汗)


けれど、せんちゃんの合図があるまで、降ろすわけにはいきません。
手を離せば、せんちゃんは重いテーブルの下敷きになってしまいます。
頑張れ~ 重いー 頑張れ~ 重いー(泣)




せんちゃんの合図が出ました!(喜)

私たちは、テーブルをそっと下ろしました。
ホッ




「玉はちゃんと入っていましたよ!成功です!」



せんちゃんの声が、部屋中に響きました。
心の中まで、響きました。


台風ぐるぐる作戦が功を奏したのかどうかはわかりませんが、
とにかく私たちは、1分も経たないうちに
玉を穴に落とすことに成功したのです(祝)






暗闇の中での共同作業では、
個々の特性や能力が発揮されやすいようです。
グループ内で、自然に役割分担ができていくのです。

自然発生したリーダーがアイデアを声に出し、
みんながそれに従います。


地位も肩書も、何にも関係ないところで生まれた役割分担。
これぞ本物の役職です。


そんな状況下での共同作業は、
かつて経験したことのないほどの大きな達成感をもたらしてくれ、
自然と笑顔がこぼれました。





ところで、
この共同作業では、両手を使いましたが、
白杖はどうしたと思いますか?


自分の前に立て、体に傾けておいたのです。


必ず自分の体に触れさせていなくては、安心できないのです。
少しでも離れたところに置いておこうなどとは、考えもしません。


なぜなら、白杖は、
もう大切なパートナーになっていたからです。







白杖








【ダイアログ・イン・ザ・ダーク  手で感じる】




次の部屋へ移動します。


そろそろ白杖を使うのに慣れてきました。
床をこするような感じで左右に動かすと、
安心して前に進めるということを学習しました。

白杖を動かしていると、
まるで、その動きをリアル映像で見ているかのような
錯覚に陥るのです。

本当に不思議です。
見えないはずなのに、見えてくるのです。


生活の中で得た視覚経験が、脳に像を作り、
「見ている」と錯覚させるのかもしれません。


生まれ付きに視覚障碍のある人は、
映像を見た記憶がないわけなので、
見えてくるものは、私とは違うのかもしれません。

その「違うかもしれない」部分に、
私は僅かに壁を感じてしまいました。


この時点では・・・








この部屋では、
テーブルの上にある、柔らかい布や毛糸の玉を触ります。


テーブルの上には柔らかい布が敷いてあり、
その上には、籐の籠とプラスチックケースが、置かれています。


籐の籠には、何も入っていません。
プラスチッックケースには、
小さな毛糸玉がたくさん入っています。




人って不思議ですね。
自然素材のものを触ると、温かみを感じて安心するんです。


これまでに入った部屋のテーブルは、
無垢の木材を使ったもので、
手がテーブルに触れた時、すごく安心したのです。


この時も、籐の籠とプラスチックケースの両方を触りましたが、
籐の籠の方に安心感を得ました。



自然素材のものは、温かいです。
人が本能で求める感覚って、温もりなんじゃないかな・・・




せんちゃんからの指令で、
私たちはプラスチックのケースの中に入っている小さな毛糸玉を
いくつか取り出し、
両手で握って、丸めるように固めました。
私は、ピンポン玉ほどの大きさの毛糸玉を作りました。

丸めた毛糸玉は、ウエストポーチの中に大切にしまいこみます。




「どんな色なのか、楽しみにしていてくださいね」

と、せんちゃんは言いました。



きっとピンクに違いない。



テーブルの上の布も毛糸玉も、
私はピンク色でイメージを作っていました。

柔らかくて温かい色のイメージが、ピンク色だったのです。



本当の色がわかるのは、暗闇を出てからです。


薄いピンク色というのは、胎児の時の記憶でしょうか?
お母さんのお腹の中は、薄いピンク色だとか。


柔らかくて、温かくて、ほっと安心できて・・

人間が、ずっとこの中にいたいな~ と思う場所、
そこはピンク色なのですね。






胎内









【ダイアログ・イン・ザ・ダーク  自動改札機を通る】





次の場所へ移動します。


私たちは、駅の改札のような場所を通ります。
カードを読み取り部分にタッチして、
暗闇の中の「タッチ&ゴー」を体験するのです。



グループに、カードは1枚。

順次、読み取り部分にカードをかざした後、
そのカードを後ろにいる人に手渡し、
改札を通り抜けるのです。




私の番がきました。
うまくできるかな?



・・・・・・?



・・・・・・!?



ない! 読み取り部分が、ない!!



右手に白杖を持っているので、
カードを受け取ったのは左手です。

よって必然的に、左手で左側を探してしまったのです。


けれど、ない。


左にないなら右を探せばいいだけですが、
その時の私には、そんな考えなど微塵も浮かんでこなかったのです。


私が左手にカードを持っている限り、
読み取り部分は左になくちゃいけない。
ないのはがおかしい。絶対おかしい!





私の慌てる様子を感じて、
すぐ後ろにいた人が、「かたつむりさん、頑張って!!」
と、声を掛けてくれました。




人の声は、なんて温かいのでしょう。

嬉しい気持ちが、私を少しだけ落ち着かせてくれました。



けれど、内心では相変わらず焦りまくっていました。 
読み取り部分、なんでないんや~!><






「かざす場所は、右手にあるのですよ~」


せんちゃんの声です。
迷える子羊には、まるで天から聞こえるような有り難い声でした。








子羊









天からの声に従って右手を探してみると・・

あった!ありました!
読み取り部分がありましたよ!(喜)




そうだったわ。
読み取り部分は、右手にあるのが普通なんだわ。
普段から駅の改札を通る時、右側でタッチしてるのに、
なんで気がつかなかったのだろう!








自動改札機








それにしても、せんちゃんは、
私が左手の方を探しているのがわかっていたのです。
凄すぎる・・・





自動改札機を無事に通り抜けることができた私は、
次の人にカードを渡す際、
「右手にありますよ♪」と、得意げに伝えました。

右側にあることなんて、当然みんな知ってると思いますが(^^;




いやしかし、
右か左か、膝の高さか、腰の高さか、
どのくらい前にあるのかなどの距離感が、本当に掴めないのです。



暗闇の空間は、その場にいるだけなら、
2次元の世界にいるような感覚です。
自分の周りの距離感が、サッパリわからないのです。


存在する物を触ることによって、距離をとり、
3次元方向を認識できて初めて、自分がどこにいるのか、
物がどこにあるのかがイメージできるのです。


自分のいる空間は3次元なのだから、
説明も3次元的でないと、理解することが難しいのでしょうね。



わかりやすく伝えることの難しさ、大切さに、
あらためて気付きました。




そして、もうひとつ。


短い時間なのに、せんちゃんやグループのみんなとの間に、
連帯感みたいなものが生まれていることに気付きました。


私は、たくさんのピンチを救ってもらっていました。




最初の部屋・・
オレンジ色の明かりがある部屋で、初めてせんちゃんを拝見した時、
視覚障碍を持つその姿に、自分がせんちゃんに合わせてあげなくては・・なんて、
おこがましい考えをもっていました。
けれど、暗闇の空間に入ると同時に、その考えは一転しました。
せんちゃんは、絶大なる信頼を置けるアテンドなのです。


せんちゃんがいなければ、自分は一歩も動けない。
みんなの助けがなければ、自分は何もできない。


いつの間にか、せんちゃんは、
私にとって最も頼りになる人となっていました。

そして、グループの人たちは、
最も頼れる仲間となっていました。







                                   





さてさて、
【私は月】のコーデ詳細コーナーでございます。


タイトルの意味がわからん!

はい、私もイマイチわかりましぇん(^^;
かたつむりちゃんの記事のイメージに合うように、
目を瞑っていても感じる「自然を」テーマに
コスプレしてみたんですよ。


星の出ている時は
空気が澄んでいるので、目を瞑っててもわかるでしょ?

月が出ている時は
なんとなーく気持ちが落ち着くので、
これも目を瞑っててもわかりません?


ってことで、月をイメージしてコスプレしました。
ま、ババ版のセーラームーンってところかしらw






使用したのはこちら
シフォンプリーツ使い イタリア素材 ジャカード ワンピース と。。









とっても着心地がよくて大好きな
「NIKKE」 マフ シフォン ボウタイブラウスのボルドーでございます。





着丈がババにはチト短いのと、
色合いが大阪人にはチト地味なので、
まだ一回しか着ていましぇんw



以上、月コーデでした♪(* ̄▽ ̄)ノ





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ファッションって、けっして洋服という狭い意味の言葉ではなく、考えやこだわりによって生まれる「生き方」までを広く表す、とっても素敵な言葉だと思うの。せっかく女に生まれたんだもの。できるだけファッショナブルに生きたいよね。

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